一般的価値形態の商品価値に対象化されている労働は、形式的解釈に見られるような、具体的・有用的部分を取り除いて、抽象化されているのではないと思います。一つの商品が、他の商品と交換されることによって、その商品の私的労働が社会的な形態として普遍化されています。
私的なもののなかに、金太郎アメのような労働の普遍性が存在ているというだけではなしに、この私的労働が他の商品と主
体的・積極的に関係を結びあう、そうした面にマルクスは本当の労働の普遍性をみたのではないでしょうか。それは「私的労働が同時に一般的社会形態」として表れるのは、私的労働そのものの中に、そうした一般的社会性として必然化させるものを、同等の資格で含んでいたからです。同時に一般的社会形態としてある一商品は、そのなかに多くの具体的なものを積極的に含んでいます。 こうして主体的・積極的な意味をもった、「人間的労働力の支出に還元」したのではないでしょうか。
福岡県 北九州市 若松区 ビジネスホテル うめかぜ組合
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